待ち望んでいた赤ちゃんを死産してしまうことはとても悲しいことで、なかなか気持ちの整理もつかないですよね。そのような中で死産してしまった赤ちゃんの供養のことを考えたり、役所関係などのさまざまな手続きを進めていかないといけないのはとても大変なことです。

 

この記事では、赤ちゃんが死産しまった場合の葬儀や火葬についての情報をご紹介します。なかなか人には聞きづらいことかもしれないので、この記事を読んでぜひ参考にしてみてください。

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死産したときに葬儀は必要か？

死産の場合には、葬儀をしないことが一般的です。しかしお別れの方法は人それぞれなので、葬儀をすることでしっかり赤ちゃんを送り出せ、気持ちの整理もできるとお考えの方は葬儀を行なってもいいでしょう。

 

どうしても迷ってしまった方は、先祖代々でお世話になっている菩提寺があれば、そちらに相談してみるのもいいですし、身近なお寺に相談してみてください。より良い方法で水子供養ができるよう、ご自身が納得いく形を選んでください。

私ごとですが、気持ちが落ち着いたのち、近所のお寺に相談しました。戒名を作って頂きお経をあげご供養をして頂きました。1年程お寺の納骨堂にお骨壷をお預けしましたが、今は自宅供養をしております。

死産したときの葬儀や火葬の方法

妊娠12週以降に死産してしまった場合には、火葬を行う必要がありますが、それ以外の流れはご家庭によって変わります。死産したときの葬儀や火葬は、次の３つのうちいずれかの形で行われます。

 

・病院での出産であれば火葬までの手配を病院にお任せしお骨壷の状態で戻していただくことも多いです

・家族だけで火葬を行う

・宗教者に立ち会ってもらう

・通夜や告別式を行い火葬をする

死産で葬儀を行う際の注意点

死産で葬儀を行う際の注意点をご紹介します。

週数によっては安置する必要がある

死産してしまった赤ちゃんが妊娠24週以降であった場合には、24時間安置してからでないと火葬ができません。自宅で安置することが一般的ですが、葬儀社にお願いすることで、安置してもらえることもあります。

供養や葬儀についてはしっかりと話し合う

死産してしまった場合に葬儀を行うかどうかや、供養の形は人それぞれです。送り出す形よりも、赤ちゃんに向ける思いが最も大切です。

 

選択肢が多い分、ご家族で意見が割れてしまう場合もあるかもしれません。死産してしまった赤ちゃんを見送りたい気持ちや、幸せを願う気持ちは皆同じなので、供養や葬儀についてはしっかりと話し合い、納得のいく形で行いましょう。供養については慌てる必要もないので、心と体が落ち着いたタイミングで考えても良いでしょう。

葬儀社選びは慎重に行う

葬儀社選びをする際に最も大切なことは、辛い気持ちに寄り添った優しい葬儀を行ってくれるかという点です。行ける範囲の葬儀社の中からいくつかをピックアップし、サービスや価格をチェックしてみましょう。

 

赤ちゃんを供養するためにどのような葬儀にしてあげたいのかを自分の中で明確にしてから、葬儀社へ相談するとスムーズです。実際に電話でお話しすることで料金等の細かな面だけではなく、葬儀社スタッフの対応も確認することができるでしょう。

葬儀の際の服装は

死産の場合の葬儀では、喪服を着る必要はありません。明確なルールはないのですが、他の葬儀の参列者もいらっしゃるため、その場にふさわしい服装を心がけてください。カジュアルな服装は浮いてしまうため、平服かつ地味な服装をおすすめします。

 

男性であれば、スーツの色味は黒やグレーなどの暗い色にしましょう。女性の場合には落ち着いた色味のワンピースやスーツなどを着用してください。メイクはナチュラルなイメージを心がけて、身に付けるものも黒系の色合いでまとめてください。アクセサリーも結婚指輪や一連パールのネックレスをつける程度に留めておきましょう。

赤ちゃんのお骨が残らないことも

亡くなった人を火葬するための火葬炉は、非常に高温になっているためお骨が燃えきり、灰になってしまう場合があります。特に赤ちゃんの場合は同じ骨が小さく、もろいことがほとんどなので、お骨が一切残らないといった場合のことも、理解しておきましょう。

 

必ず骨が残るとは言い切れませんが、赤ちゃんを火葬するには朝一番のタイミングが、最も良いとの情報もあります。火葬炉の温度が上がりきっていないため、お骨が残る確率が上がります。また非常に少数ですが、胎児用の火葬炉が用意されているところもあるので、遺骨を残して納骨をしたいと考えている方はそのような火葬場を選んでみてください。

副葬品はどのようなものがいい？

赤ちゃんのために買い揃えた、お洋服やおもちゃなどのベビーグッズを、副葬品として赤ちゃんと一緒に入れてあげたいですよね。しかし、棺の中に入れられるものにはルールがあり、場合によっては火葬の妨げとなってしまったり、火葬炉にダメージを与えたりといったトラブルにもつながります。もしも断られてしまったものがあれば、火葬後のお骨と一緒に骨壺に納める方法もありますし、お仏壇にお供えしても良いでしょう。

まとめ

赤ちゃんを死産してしまった場合の葬儀や火葬について解説しました。赤ちゃんが死産してしまった場合の葬儀は、一般的なものと少し違う部分もあるので、基本的なことは事前に調べておくと安心ですね。今回ご紹介した情報が、皆様のお役に立てれば幸いです。

 

私事ではございますが、19週の男の子を死産してしまった経験がございます。そのことに触れた記事は→こちら  入院中の前期破水によりまだ心音があるのに陣痛促進剤を使い出産（死産）しなくてはならない当時の辛さは、今こうして文章をかくだけでも息が詰まるほど苦しくなるほどです。

 

そんな時、看護婦さんが『とても安らかなお顔でした。ママとパパに会わせてあげたいと思いました』と泣いて下さったのです。人生でこんなに泣くことはもう２度とないのではないだろうか・・・と思うくらい泣いた日々。写真には残さず、私の目に焼き付けた19週の男の子の顔。死産の6年後にやっと授かり今10歳になる息子の顔と本当に、本当にそっくりだったんです。（兄弟だから当たり前かも知れませんが）

 

また私の元に来てくれたんだね、って思った次第です。

 

今が一番辛い時期に、この記事を読んでいらっしゃるのだとしたらと思うと本当に胸が詰まります。でも、きっと何か意味があって、あなたたちの元に舞い降りた赤ちゃんなのだと思う時が来ると思います。

 

確かに生きていた。

確かにここにいた。

あなたのもとに。

 

悲しいけれど、必ず理由、意味を見出し、強い両親であることを見せてあげれるように。心から『ありがとう』と祈れる日常へと変わっていけますようにと祈ります。

 

 

想いをカタチにしたウィローツリーのオブジェ