手元供養には必ず喉仏を入れなければいけない?
上記の画像は喉仏の模型です。仏様が座禅をして合掌しているように見えますでしょうか。
供養の形も時代の流れと共に変化し、それまでお墓に納めるのが当たり前だった納骨も、今では家族で遺骨を分けて、それぞれで供養する「分骨」や、お墓に入れずそのまま供養する「手元供養」といったスタイルが増えてきました。こういった形で納骨した際、やはり迷うのが「どの部分を分骨・手元供養すればよいのか」といったことではないでしょうか?特に「喉仏が最もふさわしい」といった意見をよく耳にしますが、なぜでしょうか?
今回は、なぜ手元供養に必ず喉仏を入れなければいけないのかについて、その真相を詳しく解説していきます。
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「喉仏は神聖な部位である」のは本当?
分骨・手元供養を行う際に「喉仏は神聖な部分だから必ず納めなければならない」といった意見が多いのですが、なぜでしょうか?
「喉仏」とは、首の前面にある「第二頸椎」という部位になります。この部分がなぜ神聖なのか、それはどうやら形が理由なようです。火葬後に残った喉仏の形は、まるで仏様が座禅をして合掌しているように見えるといわれており、このことが喉仏を「神聖なもの」としてイメージづけたようです。ある宗教では火葬後の遺骨から、喉仏だけは分骨し、総本山に納める、といった形を現在も取っています。こういった事実も後押しし、喉仏イコール神聖な部位として、多くの人にイメージされていったと考えられます。
喉仏は必ず入れなければダメ?
では分骨・手元供養する際に、喉仏を必ず入れなければならないかというと、どうやらそういうわけでもなさそうです。納骨する骨は焼け残った部位の、思い出深いものであれば何でも良いそうです。例えば生前よく繋いでいた手の骨の一部や、ペットであれば歯やしっぽなど、一緒に暮らした中で印象深い部位であればどこでも良いといわれています。むしろ部位は問題ではなく、故人を思い返せるようなものであることが選ぶ時の重要ポイントであると考えられます。
手元供養にする時の部位はどうやって選ぶ?
手元に置いておく遺骨はどの部分を選べばよいか、特に決まりはありません。故人を思い出させるものであれば何でも良いのです。例えば亡くなられた方の鼻が高くて印象に残っていれば鼻の骨を選んだり、美しい手が印象的であれば指の骨を選んだりなど、生前の姿が連想できるような部位の骨を手元に置いておくのも一つの方法です。また、ペンダントの中に遺骨を入れておく場合などは、小さめの骨を選んでも良いでしょう。
どこの部位であれ、手元に置いておきたいという家族や仲間の気持ちは、故人にとって何物にも代え難いはずです。
手元供養に入れられない場合は?
どこでもよいといわれている手元供養の遺骨ですが、選ぶとまずいものも中にはあります。それは何なのか、詳しく解説していきます。
傷やカビがある
長期間保管された骨を分骨する際、中には傷やカビが発生しているものもあります。この場合は入れるのを避けましょう。一緒に入れてしまうと他の骨にもカビが映り、劣化がさらにひどくなる場合があります。
他の親類の了承が得られていない
分骨して手元供養する際に最も気を付けなければならないこと、それは他の家族や親類と事前に話し合い、きちんと許可を得ることです。特に分骨となると、実際はそのようなことはないのですが、五体を切り離すことが良くないことと捉えている方もいらっしゃいます。こういった方をないがしろにし、無断で分骨・手元供養にすると、家族や親類同士で揉めることになってしまうでしょう。必ず事前に相談し、しっかり説明したのちに執り行うようにしてください。
まとめ
手元供養に納める遺骨は必ず喉仏にする必要はありません。むしろ思い出深い部位があるのならば、そこを手元に置いておくことが最もよいでしょう。故人をいつも感じられますし、故人も必ず喜んでくれるはずです。あまり形式は気にせずに自分の気持ちを優先して執り行ってください。
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