手元供養のため、もしくはお墓や納骨堂のスペースの関係で骨壷を小さくしたいとお考えの方もいると思います。ですが、骨壷の大きさだけ変えてもすべて納まりきるかわからない、どのように小さくすれば良いかわからないというお悩みを抱えているのではないでしょうか。そこでこの記事では、骨壷を小さくするためにはどうすればいいのか、また、小さくする際の注意点などについて解説していきたいと思います。

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一般的な骨壷の大きさ

実は、地域や習わしによって多少の違いがあります。一般的といわれる骨壷の大きさは以下の通りです。

 

・東日本…7寸（直径約21cm）

・西日本…2～5寸（直径約6～16cm）

 

西日本ではすべての遺骨・遺灰を収骨するのではなく、主要な遺骨だけを納める部分収骨を行うため、東日本に比べて小さい骨壷を使用することが多いです。

骨壷を小さくしたい時にはどうすればいい？

様々な理由で骨壷のサイズを小さくしたい場合があると思いますが、どのようにするべきか解説していきます。

粉骨すれば骨壷を小さくできる

遺骨は小さな粉状にすることで体積を減らすことができます。粉骨にすることで小さな骨壷にも入れられるようになるため、骨壷のサイズを小さくしたい際は、遺骨を粉骨にすることから始めてみましょう。最近は手元供養や散骨など多様な供養方法が広がりを見せているため、粉骨することは珍しいことではありません。ちなみに遺骨をそのまま散骨することは法律で認められていないので、散骨する場合は2mm以内の粉状にする必要があります。

粉骨後の骨壷のサイズはどのくらい？

粉骨するとどのくらいのサイズに納まるようになるかというと、7寸の骨壷に納まっていたお骨であれば4.0～6寸の骨壷に納められることがほとんどです。ただし、これは故人の体格などによって異なり、実際に行ってみないと正確な量はわからないというのが実情です。

粉骨は専門業者に依頼するのが安心

粉骨は、木槌などで砕いたりすり鉢でするなどして自分で行うことも可能ですが、心理的な負担を考えると専門業者に依頼するのが安心です。

粉骨の費用相場は？

粉骨を専門業者に依頼した場合の費用相場は、大体1万円～3万円程度です。骨壷の大きさや遺骨の状態、自分で持ち込むか郵送するのかなどによって料金が異なるため、正確な費用は依頼先に問い合わせて確認しましょう。

骨壷を小さくする時の注意点

骨壷を小さくする場合の注意点をご紹介します。

骨壷を小さくしたい場合は家族でよく話し合おう

骨壷を小さくする為に粉骨を行う場合には、親族でよく話し合ってから行うことが大切です。中には粉骨を行うことをあまりよく思わない方もいるかもしれません。後々トラブルにならないためにも、事前にきちんと話し合いを持ちましょう。

古い骨壷は適切に処分しよう

小さな骨壷にすると、それまで使っていた骨壷が不要になります。骨壷は一般廃棄物として不燃ごみに出すことができますが、その際は形状がわからないように砕くなどの配慮が必要です。骨壷を砕いたりゴミとして扱うことに抵抗があるという方は、業者に依頼して処分してもらうという方法もあります。

粉骨した遺骨は湿気に注意

粉骨した遺骨を小さな骨壷に入れる際には、湿気に注意する必要があります。できれば除湿剤や乾燥剤を一緒に入れるなどして対策を行うと良いでしょう。また、お骨の保管は直射日光が当たらない風通しの良い場所が適しています。湿気を遮断するため、粉骨後に真空パックに保存するとより安心です。

骨壷を小さくする時は適切な方法を選びましょう

骨壷を小さくしたい場合は、まず親族に相談して了承を得てから行うことが大切。遺骨は粉骨にすると小さな骨壷にも納まるようになります。粉骨は自分で行うこともできますが、大切なお骨に万が一のことがあってはいけませんので、きちんとした知識を持った専門業者に相談することをおすすめします。