死産を経験した方に伝えたい
死産を経験したときの心の痛みは、本人にしかわからない部分も大きいものです。悲しみの乗り越え方などないのかもしれません。
ずっと会いたくて心待ちにしてた我が子の死は簡単に受け入れられるものではありません。
ですが、この記事では、死産したときに悲しみを乗り越えるために書いてみます。現在置かれている状況や心情は人それぞれですが、前を向いて進んでいくためのヒントを得られるかもしれないので、ぜひ読んでみてくださいね。
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死産による心身の反応
死産による別れを経験した人は、大きな喪失感や孤独感に悩まされてしまうことと思います。妊娠を経た女性はホルモンバランスの乱れが起こり、感情のコントロールがうまくいかないことも珍しくありません。動けなかったり、理解はしていても心が着いていかなかったりなど、思うようにいかない日が多くても自分を責めずにしっかりと体調を整えてください。
一歩前に進むために
確かにここにいた証を残す
母親や父親として赤ちゃんにしてあげたいことも多いと思います。抱っこして子守唄を歌ってあげたり、写真も残してあげましょう。静かな空間で親子の時間を過ごすのもいいですね。臍の緒や母子手帳、ご遺骨、全てがあの子が確かに存在した、生きていた証です。
髪の毛や爪、手形足形など、赤ちゃんが確かに存在した証として、大切に取っておいてください。ご自宅で供養を行うなど、赤ちゃんを身近に感じられるようにしてあげてください。
感情を隠さない
悲しみの気持ちを信用できる人に話したり、ときには思い切って気が済むまで泣いたりするのもおすすめです。特に泣く事は、悲しみや不安を解放することができるので、前を向いて進むための大事なプロセスになります。泣いてばかりいてはいけないと助言をもらうことがあるかもしれませんが、気にする必要はありません。死産してしまった赤ちゃんを思って、たくさん泣いてください。
SNSやブログで気持ちの整理を行う
泣くことに抵抗がある方や、人に話したくないという方には、自分の気持ちを文字で表現するという方法があります。悲しみや怒りの気持ち、孤独感や今後の不安など、思いつくままに書き連ねてみましょう。マイナスの気持ちが解放されて、心の整理をつけるためのヒントになるでしょう。死産の経験をブログで綴れば、同じような経験をした方と、感情を共有できるかもしれません。
医療の力を借りる
医療従事者のカウンセリングや、専門プログラムを通じ悲しみを共感してもらう中で、心の健康を取り戻す、グリーフケアという方法があります。一人ではどうにもならないと感じたときには、医療の力を借りてみましょう。できるだけ早く回復し気持ちを切り替えるためには、自分だけではないと知ることや、一人で悩まないことが重要です。
できる限り規則正しい生活を送る
心の健康を取り戻すためには、体力を回復させて元気でいることが最も大切です。ショックや悲しみの中では、食欲が出なくて食べられず、眠れない日々を過ごす方が多いかもしれません。焦る必要はありませんが、少しずつでも生活を整えて、元の暮らしに戻れるよう心がけましょう。
ご自宅供養
供養の形はそれぞれですが、赤ちゃんの存在を常に身近に感じていたいと考える場合には、ご自宅で共に暮らすことも可能です。まだお墓は持っていないなどのご事情から愛らしいお骨壷を用意して、お子様の空間を作ったり、いつでも近くにいられるようにアクセサリータイプのものにご遺骨を納めるのもおすすめです。じっくり検討して、一番安心感のある方法を選んでみましょう。
まとめ
日常が元通りになるにはとても時間がかかってしまうかもしれませんが、今回ご紹介したことをお試しいただくことで、心が少しでも軽くなると幸いです。私くしごとですが12週で死産をした経験があります。不妊治療を7年続け、やっと出来た子だったので、あの時歩き過ぎたのが原因だとか、私はもう子供を授かることは出来ないのではないかなど、悲しみの原因が次から次へと溢れ出し、これ以上辛い出来事は無いのではと思うくらい苦しい時間を過ごしました。抜け殻の状態はしばらく続きましたが、夫や友人が寄り添ってくれた事で少しづつ少しづつ前に進む事ができたのだと思います。流れ続ける月日の中で、この経験が自分に与えてくれる宝もあります。
誰もが経験する苦しみでは無いからこそ、人の心の痛みがわかったり全ての生命の尊さを心から噛み締めることが出来たり。
それも、あの子が存在した証なのだと。何より、母である自身の心の中で、これからも、抱きしめ続けてあげていたいと思うのです。
家族を想う、祈りのカタチ|メモリアアレカ
ご家族を身近に感じ供養することでグリーフケアに繋がればと思います。
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